噛み合わせ治療についての新聞記事を読んで

  • 2017.03.14 Tuesday
  • 12:21
他院で顎関節症の治療をしていたけれど、効果が出なくて、インターネットなどで検索して、当院にご来院になる方が多数いらっしゃいます。

顎や噛み合わせの不調を他院で訴え続けると、こう言われることもあるようです。

「顎関節症は放っておけば治る」
「顎関節症の痛みは一生付き合っていくしかない」(「放っておけば治る」と矛盾しますよね)
「うつ病じゃないですか?心療内科に紹介状を書きます」

歯医者の心無い言葉に傷ついて、どこに行っても分かってもらえないと辛い思いをされている方もいらっしゃいます。そんな方が、当院のニューロマスキュラー治療で改善していかれると、全身から嬉しいオーラを出して下さるので、こちらとしても、そのオーラに触れられて、とても幸せな気分になります。

「口が開かないから、ずっと行けなかった○○のお店のハンバーガーがやっと、大口開けて食べれたんです!おいしかった〜!あのお店は本当におすすめですよ!」(←行きました。フレッシュで美味しかったですー)

「回転寿司の軍艦巻きが一口で食べれたんです!家族にも、食べれたね!と言ってもらえました。先生のおかげです」(←私も回転寿司が食べたくなって、やっぱり行きました)

「20年間も悩まされてた痛みがなくなりました!先生は神様です!」(←そんな、おおげさですよー照れる

当院の本格的な咬み合わせの治療は自費ですので、中には、この高い費用を払って、治らなかったらどうしようと治療に入ってからも不安で、良くなったところよりも、変わっていないところに注目されてしまう方もいらっしゃいます。時間の経過で、確かに変わったことを体験されるようになると、

「今まで、ひどい事言ってごめんなさい。不安だったんです。」

なんて謝られてしまう事もあります。

ある方は、
「今はここに通っていることを誇りに思ってます。これからもよろしくお願いいたします。」と付け足してくださいました。
涙が出るほど、嬉しいお言葉でした。

噛み合わせの治療と一言に言っても、ありとあらゆる治療の方法があります。

最近、ある歯科医師が、1種類のみの治療方法を検証して、噛み合わせ治療なんて、でたらめだと言うように新聞に投稿された記事を読みました。(実は私も歯医者になりたての頃にこの先生が検証された治療方法を埼玉で学びました。技術的にも、倫理的にも、私にはできない治療法だと思って、それ以上学ぶのをやめました)

以下がその記事の抜粋です。

「顎関節症の多くは疾病ではなく単なる身体不調に分類される現象で、放置したとしても、将来何らかの全身疾患につながることはあり得ないということを、はっきり認識していただきたいと思います。噛み合わせについても、その人にとって理想的なかみ合わせというものは存在しません。噛み合わせは食物をかみ砕いて栄養を得るための機能にすぎませんので、食事ができればそれでいいのです。
噛み合わせ治療で全身を健康にしようだとか、難病を治療しようだとか、根拠のない治療を勧める歯科医にはくれぐれもご注意下さい。」


確かに「噛み合わせ治療で全身疾患を治す」は言ってはいけないことですね。そのことに警鐘を鳴らそうというお気持ちで、この記事を書かれたのでしょう。

でも、 「理想的なかみ合わせというものは存在しません」

そんな風に断定できる理由がどこにあるでしょう?
正しくは「自分の研究したやり方では、理想的なかみ合わせは見つけられませんでした」ですよね。


下顎の位置と姿勢が影響しあっていること、下顎の位置が変わることで、脳の活性部位が変わることなど、論文が出ています。
論文の概要はこちら(英語ですが)

このリンクを貼ったHPのグループは私のニューロマスキュラー治療の恩師、クレイトン・チャン先生(ラスベガにて開業)を中心に活動しているものです。

どんなトップアスリート達がニューロマスキュラーコンセプトで作った「最適な咬み合わせ」のマウスピースをつけて、結果を伸ばしているのか、こちらもご覧ください。
これらは、単なる個人の感想ではなく、マウスピースを使用している時と、そうでない時の、数字の違いがはっきりしています。この調査結果は単なる「プラセボ効果」なんかではなく、公平で、信頼できるものです。



「噛み合わせは・・・機能にすぎませんので、食事ができればそれでいいのです。」


この文章にはため息しか出ません。読んでいて悲しくなりました。


食事をする喜び、楽しみなどはどうでもいいんでしょうか?

顎が痛い、咬んでいるとすぐに疲れてしまう、顎がねじれているような違和感がある、とおっしゃる方の食事は快適でしょうか?
その時に食べている物からの栄養は十分吸収できるでしょうか?
辛そうに食事している人と、同席するメンバーの気分はどうでしょうか?


食べている時の環境が副交感神経に影響を及ぼすこと脳血管疾患にも影響を与えうることることが
論文を探せば、色々と出てきます。(リンクをクリックしていただければ、その論文に飛びます)

副交感神経が働くことは、消化酵素を出すために不可欠です。
ゆったりとした気分でない時の食事が美味しくないのは、誰でも経験したことがありますよね。
消化酵素が十分に出なければ、食べても栄養を吸収して、体に取り入れることができずに排泄されてしまいます。

「ハッピーな気持ちで食事をする」というのは、健康、長寿という意味でも、とっても大事なことだと思いますし、私たち歯医者はそのために存在しているのではないでしょうか?

それを「食物がかみ砕ければいい」と言い捨てれてしまうのを見ると、
この先生は、患者さんの気持ちを理解しよう、寄り添おうと日頃診療されているのでしょうか?
そんな自分を誇れるでしょうか?

とても疑問になります。

他の方(患者さんも同業者も)の気持ちを尊重しないだけでなく、自分の知らないことへの探求心も、敬意もないように感じました。

読んでいて、とても悲しく、寂しい、同時に腹立たしい気持ちになりました。


ボケ
多趣味でこのお花の写真をくださる患者様も顎の痛みを訴えてお越しになりました。
噛み合わせ治療の装置を外してしまうと、ケーキですら咬むと痛いから、装置を手放せないとおっしゃってました。
ご来院の度に、何か素敵なものをシェアしてくださいます。
ちなみに、この花の名前は「ボケ」です。
私は「ボケ」てるので、素敵な梅ですね!と言ってしまいました。
「ボケ」ですよ、とツッコミを入れていただきました(笑)
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