歯周病に勝つ

  • 2017.09.16 Saturday
  • 15:26
歯周病は簡単に言ってしまえば、

細菌の毒素と、歯を揺さぶる力(咬むこと、歯ぎしりすること)VS 歯肉と骨の抵抗力

だと思います。
歯医者では、細菌の毒素を減らすお手伝い(クリーニング)や、歯を補強したり、まっすぐに並べることなどで、揺さぶる力に対抗するようにアシストをさせていただきます。

もちろん、毎日のケアや、食いしばらないように気を付けるなど、ご本人の自己管理もとても重要です。

そして、歯肉と骨の抵抗力の増強はご本人にしかできないことです。


歯肉と骨って何からできてるでしょうか?


歯肉の約半分はコラーゲンです。儀織灰蕁璽殴鵑80%ほどを占めます。
骨の体積の43%は有機成分で、そのうちの約90%はやはり儀織灰蕁璽殴鵑任后

この儀織灰蕁璽殴鵑鮑遒辰討い襯▲潺了世裡格の1はグリシン、プロリンが25%、グルタミン酸10%・・・と続きます。

コラーゲンができるまでには、様々な過程があります。
1、まず、コラーゲン合成細胞の中で、決められた順にアミノ酸が並べられていきます。当然、材料となるアミノ酸が必要です。 
  この時、一つでも足りないアミノ酸があれば、コラーゲン作りはそこでストップしてしまいます。
2、並べられたアミノ酸中の、プロリンやリシンは水酸化されます。この時に、鉄分、ビタミンCが必要です。
3、さらに、水酸化されたリシンに糖がくっつきます。ここで活躍する酵素にはマンガンが必要です。
4、アミノ酸の鎖3本がらせん構造を作り、細胞外に出されて、、、と続きます。

コラーゲンができるためには、色々な種類のアミノ酸、鉄分、ビタミンC、マンガンなどが必要なんですね。

アミノ酸について
20種類あります。体内で合成できないので、食物から摂取しないといけない9種類の「必須アミノ酸」と、体内で合成できる11種類の「非必須アミノ酸」があります。

非必須アミノ酸は、ほかのアミノ酸や脂肪、糖などを使って体内で合成されますが、合成できる量は年齢とともに減少しますし、やはり外部からの摂取が必要です。


アミノ酸(たんぱく質)不足で引き起こされるのは、

骨、歯、筋肉が弱く、もろくなる
細菌・ウイルスに感染しやすくなる
皮膚の美しさ、髪のしなやかさがなくなる
内臓が衰え、弱くなる
血管がもろくなる(高血圧、脳卒中につながるおそれ)
貧血になる
代謝が悪くなる
身体の調節がきかなくなる

などです。

そんなに歯磨きが下手でないのに、歯周病が進んでいる方の中には、年齢の割に老けてるかな?とか、筋肉量少なそうだなーと思う方もいらっしゃいます。そんな方に食生活をお聞きすると、たいてい野菜中心。

「たんぱく質、特に、赤身肉もしっかり食べてください。」と私が言うと、意外な顔をされることが多いです。
肉は悪で、ヘルシーじゃない食べ物だと思われがちでしょうか?

ヘルシーってカロリーが低くて、栄養素もスカスカなもの、じゃないですよね。


たんぱく質を自分の骨と肉にするには、取るたんぱく質の量も質も大切です。

まず、どのくらいの量をとるのが理想的かというと、成人で1日当たり体重1kgにつき0.75〜1.5g程度と言われています。
50Kgの人なら、だいたい50gくらいですね。

50gのたんぱく質を取るには何をどのくらい食べる必要があるのでしょうか?

マグロの刺身なら200g(厚めの刺身12切れくらい)
豚肉なら200g
全卵なら24個
納豆なら7と半パック
木綿豆腐なら2と半丁
パルメザンチーズなら115g

魚と肉はまだいいとして、他はあり得ない量ですよね〜

質という観点では、それぞれのアミノ酸組成は全部違うので、同じものを取り続けると、不足するアミノ酸が出てきてしまいますし、腸が消化吸収しきれなくて、その食べ物を敵だと思って、遅延型アレルギーを作ってしまうこともあります。

同じ量のたんぱく質を食べても、種類や調理の仕方で身体に吸収される量は違うようです。
また、消化吸収するための、酵素には微量元素などの助けも必要です。

たんぱく質を体に取り入れる工程だけでも、とても複雑です。

という事で、結論。

たんぱく質を豊富に含む食品を、自分の手のひらほどの量で、毎食違う種類で、美味しく摂取すること。

特に高齢者は、若い人よりも多くのたんぱく質を取ることが推奨されています。
たんぱく質の形のまま食べても、消化吸収力が落ちていると、胃腸が受け付けれない方もいらっしゃいます。
その場合は、アミノ酸の形になっているサプリメントなどの方が向いているでしょう。

ところで、ある歯周病の進んでいる患者さんに、たんぱく質やアミノ酸を意識して取っていらっしゃいますか?と聞いたところ、
「黒酢」と答えが返ってきました。

確かに黒酢はアミノ酸が豊富だって宣伝してますよねー

ところで、黒酢サプリメントでどのくらいのアミノ酸が取れるんでしょう?

歯肉や骨に欠かせないコラーゲンを作る必須アミノ酸の1つ、リシン(リジン)を例に、考えてみましょう。

WHOによる必須アミノ酸の推奨摂取量(成人向け体重1kg/1日)というのがあります。

リシンの1日推奨摂取量は体重1kg辺り30mgです。 つまり、体重が50kgなら、1500mg必要です。
黒酢のサプリメントをあれこれネットで調べてみましたが、1日分の目安量(2粒とか)で取れるのが、だいたい20mg前後。
体重1Kg分の必要量も取れないわけで。

ちなみに、全卵1個のリシン含有量は450mgほど。
卵を一かけら食べたら、黒酢サプリメントと同じほどのリシンが取れるわけですよねー
逆に、全卵1個分のリシンを黒酢サプリメントで取ろうと思ったら、22日分ほど飲まなくてはいけません。

それって効率いいことになるのかな〜?費用対効果はどうなんでしょうか? 

サプリは効率化のためのものです。誰々がこんな風に良くなったと言ってるとか、飲んでる人がきれいだとか、飲み始めたら褒められたとか、とても魅力的な宣伝なんですが、自分に必要な栄養素の量と、そのサプリで本当に取れている量をしっかり分析把握して、賢くやりたいですね。

どの栄養素がどれだけの量入っていて、1日辺りに摂取できる栄養素の量がどれだけかも、しっかり表示していないサプリなんて、私には信用できません。「100g辺りどれだけの栄養素含有」しか表示してないのは、1日量を自分で計算しなくちゃいけないじゃないですか。不親切だわーと思います。

それから、○○エキス配合!とかしか書いてなくて、微々たる量しか入ってなくても書ける表示って怪しいなーと疑いの目で見ています。

日本のサプリメントにもアメリカのようにきちんとした、厳しい基準を導入してほしいものだと思います。

ちなみに、私はオリゴスキャンを定期的にして、副院長にサプリを処方してもらっています。

私が取っているプロテインです↓ 信頼できるものだと思います。




正しい知識に基づいて、健康管理していきたいですね。
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