日本バイオメカニクス学会

  • 2018.09.07 Friday
  • 16:57
昨日は日本体育大学のキャンパスで開催されたバイオメカニクス学会に出席してきました。


バイオメカニクスってちょっと聞きなれない言葉かもしれません。
簡単に言うと、人間の身体運動に関する科学的研究を行う学会です。

生体力学研究に携わる、生化学、生物学、生理学、理学、医学、工学などの異分野の研究者たちが学部を超えて交流できる場です。例えば、医学的な検証も、それを計測して、データ化するためには、工学的なサポートが必要です。
その科学的検証を、スポーツの分野や、介護の分野などに生かしていくことで、社会貢献することができるはずです。

昨日は、一流アスリートの動きを科学的に検証して、必要なトレーニングを編み出していく方法をおしえていただくことができました。平昌オリンピックスピードスケート金メダリストの小平奈緒選手とそのコーチの結城先生、それを工学的に解析するサポートをされた二上さんのシンポジウムを聞くことができたのが大変興味深かったです。


他にも、発表者がたくさんいらして、活発な意見交換がされていました。

また、アメリカのロサンゼルスでオリンピック選手養成に携わっておられる方の講演も聞くことができ、歯科的サポートについても質問させていただき、充実していました。

今回の学会は、正直初めて聞くことが多くて、私の研究に関わってきそうなことだけを選んで聞くだけで、精一杯でした。それでも、研究に使えそうな、小型化されたモーションピクチャーの装置を見つけることもできて、業者さんに説明に来ていただく日程を調整し、確実に収穫もありました。

知らなかった世界が開けて、連れていってくださった教授をはじめ、諸先輩方への尊敬の念もまた深まった一日でした。

今回の出張でも、家族が子供の世話を含めて協力してくれるので、行ってこれましたし、副院長には、出張が続いて、疲れ気味になりそうなので、特別な滋養強壮のサプリも処方してもらって、お陰様で、元気に過ごせています。
スタッフも日頃の診療で良くサポートしてくれていて、周りの方全てに、本当に感謝感謝です。

日本包括歯科臨床学会

  • 2018.09.03 Monday
  • 12:53
昨日は東京で開催された日本包括歯科臨床学会の総会に出席してきました。


この学会は九州の筒井先生を中心に発足された包括歯科臨床の実践をテーマにしたものです。
以前に私が筒井先生の講習会「筒井塾咬合セミナー」に出席した時のブログはこちらこちら

「包括」という言葉からわかるように、咬合治療はもちろんのこと、インプラント、歯周病、補綴、保存、矯正など、幅広くトータル的に、オーダーメイドの、患者さんの必要を満たす治療をしていくことを研鑽されている学会です。勉強になることがたくさんありました。

色々な講演の中で、強く共感したのは、筒井照子先生が、

「歯科界では、顎機能障害に咬合が関係しているか、いないかが、未だに決着がついていない。多くの証拠があるにもかかわらず、頑なに咬合の関係を認めようとしない先生がいる。どうしてなんだろうと考えて、わかったことは、その先生たちが、自分で治せないからなんだと気がついた。顎機能障害の治療は、患者さんと正面から向かい合って、心身共に癒さなければ、治っていかない」

というお話をされていたことです。本当にその通り!!
自分でやってみたけど、ダメだったから、咬合治療では治るはずがない、咬合は無関係だと言い切ってしまうのは、ナンセンスです。

咬合治療って、登山と同じなんだと思います。どの山でもいいんですが、例えば、富士山にしましょう。
その頂上にたどり着くのにも、色々な道があると思います。ものすごく複雑で苦しい道もあれば、シンプルでスムーズに登ることができる道もあるでしょう。
まともなガイドも装備もないまま登山に挑戦して、自分が遭難してしまったから、富士山は登山不可能だ!と言い切る人がいたら、恥ずかしい人だなーもっと先人の知恵を聞くようにしようよ、、、って言いたくなりますよね。

ましてや、富士山に登っているという人に、お前はインチキだ!社会正義として罰してやろう!と悪い噂をばらまく人がいたら、嘆かわしすぎますね。(ご存知のように桜桃歯科の院長と裁判をしています)

幸いなことに、私は咬合治療という山を登るに当たって、シンプルでスムーズな道を先人から教えてもらい、そのための装具も揃っています。その登山をサポートしてくれる、優秀な人材もいます。本当にありがたいことです。

筒井先生のグループの登山の仕方は、ニューロマスキュラーとは違います。講演されていた他の先生で、下顎位を見つけるのは苦手だとおっしゃってる方がいらっしゃいました。顎位の見つけ方が、スプリントあるいはプロビジョナルという口腔内装置を使用しながら、その変化を長期間にわたって観察していくというやり方で、「試行錯誤」と言うべきものだからです。しかも、そのスプリントも7〜8種類あるので、その患者さんにあった、正しいものを選択しなくてはいけません。場合によっては、もうちょっと右なんじゃないかな?・・・などと、術者の経験と勘で顎の位置を誘導したりもします。

一方、ニューロマスキュラーでは、正しい顎位は1、2回の2時間弱の検査で見つけられることがほとんどです。装置も取り外し式か歯にくっつけるかの2種類はありますが、形は基本的に同じものです。

筒井先生のご講演でも、この顎位でいいだろうと思って、奥歯に最終的な被せものをしても、また顎がさらにリラックスする位置に自然と変わって、前歯だけ当たって、奥歯が空いてしまうようになるので、奥歯にプラスチックを何度も添加していかなくてはいけない症例が多数あるという事をおっしゃっていました。

私はニューロマスキュラーでそうなる人を見たことがありません。
第一、客観的に顎位の検査ができるので、これで被せ物をしていっていいんだろうか、と不安になるのがなくなりますし、どこに顎位を持って行くか、私が考える必要もありません。患者さんの顎が正しい位置を教えてくれているのをコンピュータを使って、読み取ればいいのですから。

ME機器を使って、顎関節のすり減り方を観察したり、咀嚼運動を観察したりして、正しい顎位を「想像する」というやり方は当たる時もあるかもしれないですが、外れることもあるようで、また登山に例えると、頂上だと思っていたところが、頂上じゃなかったと結論が出るような話です。

そうなると、被せ物のやり直しをしなくてはいけなくなって、その費用は誰が負担するのだという問題も出てくるとお話されていました。これは術者側にも、患者さん側にもストレスですね。

そういう種類のストレスのない自分が、とても恵まれているということを改めて認識できました。

今週は木曜日も東京である日本バイオメカニクス学会大会に出席する予定です。
スポーツ歯科との関連で、日本体育大学の先生のご講演を聞いてきます。
これが私のやりたい研究へ繋がっていくだろうと楽しみにしています。

第15回国際顎頭蓋機能学会日本部会

  • 2017.11.27 Monday
  • 12:03
昨日は福岡で開催された「第15回国際顎頭蓋機能学会日本部会 〜日常臨床における筋肉位の探求〜」に出席し、矯正分野での口演もさせていただきました。

発表
シンポジウム

よくわからないかもしれませんが、右から2番目が私です。。矯正分野での発表者が一堂に会して、質疑応答をしています。

この国際顎頭蓋機能学会というのは、ニューロマスキュラーのコンセプトで診療をしている歯科関係者の学会です。

ニューロマスキュラーとは、簡単に言えば、顎の筋肉が、一番最適な動きができるような、顎の位置で咬み合わせを作ることをコンセプトにしているやり方です。それには、TENSといって、低周波の電気刺激を咀嚼筋群に与える装置と、K7という下顎運動や筋電図を計測できる機械を使うのが基本です。

日帰りだったので、時間に追われてばかりで、あまりゆっくりできなかったですが、志を同じくしている先生方の発表を拝見したり、近況を報告し合うのは、楽しく、刺激になりましたし、さらに自分の診療の精度をあげていきたいと思いを新たにすることができました。

私の口演では、ニューロマスキュラー治療をしなくてはいけないような症状が出てしまう、根本原因にアプローチすることの重要性を強調してお話ししました。

以下が抜粋です。用語が専門家向けなので、ところどころ解説を入れますが、分かりにくかったらごめんなさい。。。


根本原因として考えられるのは、まず、悪習癖(態癖)です。これにはTCH(Tooth Contact Habit、上下の歯がいつも接触している状態)があり、噛みしめてしまう背景には心因的なものもあると思います。

また、口呼吸、口唇や頬を巻き込む癖、正しくない舌癖、逆嚥下、うつぶせ寝、頬杖などもあります。

さらに、咬合高径が低くなる(本来あるべき咬み合わせより、顎を余計に閉じなくてはいけない状態。究極の例が歯が1本もない状態)要素としては、歯冠崩壊、著しい咬耗、欠損歯、高度歯周病などがあります。
これらの背景には、清掃不良と栄養不足があると考えられます。

他に、不良補綴物(ふさわしくない被せ物など)などの医原性のものがあると思います。他院でインプラント治療をしてから顎の調子が悪いとお越しになる方のインプラント補綴は、かなり低く作ってあることが多々あります。閉口筋群の過度な収縮が生じて、それが続くことにより、開口障害になってしまった症例も見受けます。

態癖がニューロマスキュラーポジションからの逸脱になる流れとしては、

例えば、口呼吸により、頬筋の過緊張が生じて、上顎のアーチが狭窄します、そうすると、下顎は後退した位置に押し込められてしまいます。

あるいは、低位舌(舌が上顎についていない状態)により、いつも上下の臼歯部間(奥歯の間)に舌が介在することで、臼歯部の圧下(奥歯の沈み込み)が生じると、垂直的顎間距離の減少から過蓋咬合(深い咬み合わせ)につながります。

小児期から、これらの原因を取り除くことで、綺麗な歯並びを作り、よりかっこいい、可愛いお顔へ成長し、気道の改善もされるので、しいては肉体的にも、精神的にも健康増進につながると思われます。

無意識下の態癖の除去には筋機能矯正装置(当院ではマイオブレイスという装置がそれに当たります)が有用です。

myobrace-cross


発表してきた症例のひとつです。
左上の前歯と左下の前歯(画面では右です)が受け口になってしまっているお子さんでした。上下の歯の真ん中がかなりずれていましたが、マイオブレイスを6か月使用してもらうことで、受け口の咬み合わせが治り、上下の歯の真ん中もだいぶ近くなりました。



正しい舌のポジションがどこなのかということだけでも、知らない方はたくさんいらっしゃいます。
この知識が広く浸透してくれたらと思いながら、日々診療しています。

ニューロマスキュラーの講習会

  • 2017.09.27 Wednesday
  • 18:02
9月23、24日は、東京であった、アメリカのラスベガスから来日してくださった、チャン先生の講習会「最新の生理学的咬合を理解する〜経験による咬合から根拠に基づいた咬合へ〜」に出席してきました。

10年前、歯科大を卒業してすぐに院長とチャン先生の講習を受けて、あっという間に月日が経ちました。
来日するたびに、たくさんの刺激をくださいます。
今回は懇親会で、隣に座らせていただき、チャン先生の生い立ち、奥様とのなれそめ、ニューロマスキュラーとの出会いと発展にいたるまでを色々詳しく教えてくださって、とっても楽しい時間を過ごせました。先生の真面目で、楽しく、真摯な人柄に触れることができて、大いに笑い、考えさせられました。

また、同じく、日本でニューロマスキュラー治療をする他の歯科医師の先生方ともお互いに刺激しあえる、大変、有意義な講習会でした。

29.9.24

アメリカでのニューロマスキュラーの歴史は45年ほど。
ニューロマスキュラー治療するのに欠かせない、低周波治療器のマイオモニタ−と下顎運動測定器(現在はK7)をバーナード・ジャンケルソン先生がマイオトロニクス社と開発したのが起こりです。
日本の先進的な歯科医の先生方が、28年ほど前にバーナード先生の息子のロバート先生を日本で講演して頂けるようにお招きして、日本でもニューロマスキュラーコンセプトが知られるようになりました。

真実な理論と、確かな効果があっても、新しい考えというのは、すぐに受け入れてもらえるものではありません。

例えば、オールオン4というインプラントのやり方。
全く歯のない人に、骨の残りやすい前歯部の骨に斜めにインプラントを4本埋入して、全顎補綴するもので、総入れ歯しかなかったことに比べると、快適な、画期的な治療です。今は世界中でこの治療がなされていますし、もちろん当院でも患者さんに大変喜んでいただいています。また、以前は一社のみだったのが、多くのインプラントメーカーがこのやり方に対応できる種類のインプラントを販売しています。

それでも、このやり方を開発したポルトガルのポール・マロ先生は、始め、インプラントを斜めに入れるなんて、非倫理的な治療をしている!と、非難されて、なんと、歯科医師免許をはく奪されたのです。マロ先生は仕方なく、国外で治療を続け、成果をあげて、国内でも認められるようになり、戻ってくることができました。

激しいですよねぇー

医学の進歩というのは、そんなものです。今の常識は、以前の非常識です。逆に以前の常識が、今の非常識だったりすることはいくらでもあります。

時々、ニューロマスキュラーがそんなにいい治療なら、歯科医師のみんながやってるはずだと言われることがあります。
すぐに浸透しないのには、以前の考えから頭を切り替えるのが大変だということもあるかもしれませんが、ニューロマスキュラー治療の良さはわかっても、治療に必要な機器が大変高くて(高級車の値段です)導入できないというのが7割くらいの理由のようです。
私のように卒後すぐに、この高額で、噛み合わせ治療を客観的にビジュアル化できる唯一の機械を扱わさせてもらえる歯科医師なんてそうそういません。本当に恵まれていて、感謝感謝です。


アメリカでニューロマスキュラーコンセプトが受け入れらる過程でもいわゆる、政治的な、妬みも絡んだ話がたくさんあります。今では、ニューロマスキュラー治療に欠かせないマイオモニタとK7はアメリカ歯科医師会とFDA(アメリカ食品医薬局)にも顎関節治療に効果があるとお墨付きをもらっています。それで、患者さんにも、ニューロマスキュラー治療と言うのは良いものだと広く知られるようになってきているのですが、今度は、ジャンケルソン先生のやり方から離れているのにもかかわらず、ニューロマスキュラーの名前を使って治療する「なんちゃってニューロマスキュラー」な歯科医も出てきているようです。


アメリカでニューロマスキュラーが広く知られるようになったひとつに、ニューロマスキュラー治療で作ったマウスピース(アギリティーガードという商標でチャン先生のグループが作成しています)を一流のスポーツ選手(オリンピック選手など)が装着して、成果をあげていることです。論文などでは、このマウスピースは筋力や瞬発力を1割アップさせると言われています。

マウスガードにはパフォーマンスの改善には効果がないとか、非装着と比較して有意差がないという論文も見受けられますが、いつも咬んでいる位置から模型上で数ミリ高くしただけの「最適でない」マウスガードなら、かえって力が出なくなっても不思議ではありません。


ニューロマスキュラーのマウスガードと普通のマウスガードとの違いは、顎の位置です。

下顎と言うのは、頭蓋骨に、靭帯と筋肉でぶら下がっているものなので、6次元的に動きます。まず、上下、前後、左右、さらに、飛行機の用語になるのですが、ピッチ(飛行機の尖端が下か上に向かう状態)、ヨウ(飛行機の尖端が左右に振る状態)ロール(飛行機の羽が左右に傾く状態)です。


個人個人に筋肉、神経的に一番安定した、生理的な下顎の位置というのが存在します。それをコンピューターで下顎の運動をモニタリングしながら、低周波治療器を使って三叉神経と顔面神経に刺激を与えて、咀嚼筋群に不随意の等長性の運動を起こさせて、その個々の「最適な」下顎の位置を見つけ、その位置でマウスピースを作ると言うのが、ニューロマスキュラーコンセプトです。

1つ選手の声を紹介します。
Dotsie Bauschという2102年ロンドンオリンピック自転車チームパシュートの銀メダリストがアギリティーガードを使っている感想を2012年のオリンピック前にこう言っています↓(原文はこちら

AgilityGuardは私の秘密兵器です。これまで口や顎の問題は何もなかったので、AGがパフォーマンスを向上させるか疑わしく思っていました。コーチは必要だと確信していたので、コーチを信じることにしました。今6週間AGを定期的に装着して、(ウェイトトレーニングとインターバルセッションのバイクの両方で)その結果に魅了されています。まず、一つ目に、バランスと重心の感覚がはるかに改善されていることに気付きました。これはもともと苦労していたことではありませんでしたが、今は自転車やペダルに自分が"植え付けられた"ように感じ、自分の腰の重さが1000ポンド(約450Kg)もあって、何ものも自分を中心からずらすことができないかのように感じます。それくらい安定しています。二つ目に、自分のトレーニングについて、以前とは違う冷静さを感じます。AGが口の中にあると、スムーズでコントロールされ、落ち着いた自信を持っています。精神を集中させることができ、行き詰まったり、パニックになったりしません。 AGの装着前は、最後の数回のリフト、または最後のインターバルに入るとき、ストレスと不安を感じ、セットを最後までやりきれないかもしれない、もしかしたら、少しもできないかもしれないと心配になりました。今ではAGがあるので、1日のトレーニングを終えた後でも、いつもでも、もう一つ余分にインターバルやセットができるような気がします。これはすごい。私はAGの大ファンで、AGなしでパフォーマンスはしません。オリンピックに持って行って、他の多くのスポーツ選手に勧めるのが待ち遠しいです。ありがとうAG!


日本でも、ニューロマスキュラーが広く浸透してくれる日が待ち遠しいですし、私が何か果たせる役割がないだろうかと、スポーツ界の方々とコンタクトをとっている最中です。きっと、いいお知らせができる日が来ると信じています!

WIOC

  • 2017.07.05 Wednesday
  • 13:06
昨日まで神戸で開催されていた、World Implant Orthodontic Conference(歯科矯正用アンカースクリューの世界会議)に出席してきました。


矯正用アンカースクリューというのは、歯の矯正の時に、骨に埋め込んで、絶対的な固定源となる、チタン製のネジやプレートのことです。歯を動かすには、理想的な方向へ、歯を引っ張る力が必要になりますが、動かないアンカースクリューがあると、思ったところへ歯を動かしやすくなります。

世界と名がつくだけあって、世界の各地からの出席者が多く、とっても国際色豊かな学会でした。発表もほぼ全て、英語でされていて、最先端の技術を持つ、世界中の超有名な矯正歯科医が参加してらして、非常にレベルが高く、刺激がいっぱいの、楽しい学会でした。私がプレートインプラントについて教えていただいた、この学会の会長で、世界的に有名な菅原先生の講演も聴くことができて、改めて、先生の素晴らしさを再認識しましたし、私が仙台へお邪魔した時には未発表だったベルギーの先生の新しい治療を取り入れて、発表されていたので、止まることを知らない先生はやっぱり尊敬できるなと思いました。

会場がいくつかあって、同時に講演がなされるので、聞きたいものを天秤にかけて、あちらこちら移動しながらだったので、忙しかったです。

わかりやすいパワーポイントが作ってあったり、こちらからの質問に対して丁寧に答えてくださる著名な先生が多く、とても爽やかな学会でした。

新しい技術について知ることができたので、また診療の幅を広げることができると思います。

またこういう学会に出て、いろいろ勉強してこれるのが楽しみです


おまけの話なのですが、昨日、5時ごろに学会が終わって、新幹線で名古屋まではスムーズに帰ってくることができたのですが、大雨の影響で、名古屋から岐阜までの在来線の電車が止まってしまい、名古屋で3時間ほど足止めされて、なかなか自宅までたどり着けませんでした。。。子供たちが寝る前に自宅に帰ってくる予定だったのに、電話で話をしただけになってしまいました。ようやっと電車に乗れても、満員で、スタッフにお土産に買ったお菓子の箱もつぶれてしまうようなぎゅうぎゅう状態。ばつ
貴重な体験ができました。
診療のお休みをいただいたり、スタック状態の時に経験者としてラインでアドバイスをくれたMさん、ママのいない家で子供の面倒を見てくれた主人、支えてくださった方々に感謝します。

5月

  • 2017.05.29 Monday
  • 11:05
30度越えも連日あって、もう夏を感じる暑さですね。

5月ももう終わりなのですが、ちょっと振り返ってみます。

GWは夫と子供と一緒にディズニーリゾートへ行ってきました。
楽しい、夢の国なんですけどね、ものすごーく混んでいて、並んでばっかりでした。
次は下の子の身長が、乗り物の制限に引っかからないくらいまで伸びたら行きたいかな。。。と思います。

グーフィーと記念撮影できました



それから、夫の同級生が愛知県で開業されたので、内覧会にお邪魔しました。開業する時には、やはり、あれこれ大変なようです。頼りになる家族やスタッフがいてくれるとありがたいですね。
お互いに楽しく頑張りたいです。

昨日は東京に講習会にも行ってきました。「歯科医師のための歯科英語」という講習でした。外国人の方が増えてきていらっしゃるので、よりスムーズに対応できるように研鑽をつみたいと思います。さっそく衛生士さんに使ってもらえるようなフォーマットを作りました。

スタッフが色々な新しい取り組みにも前向きな姿勢で頑張ってくれているのは本当に感謝です。どの患者さんにも、安心してかかっていただけるように、切磋琢磨していきたいと思います。

埋伏歯の矯正歯科治療

  • 2017.03.24 Friday
  • 12:21
昨日は東京であった、矯正の講習会に行ってきました。

埋伏歯とは、骨の中に埋まってしまっていて、生えてこない歯のことを言います。

症例をお見せします。この方は、右上の1番という歯が埋まってしまっていました。
側方のレントゲン写真と、CTの立体画像です。矢印が埋まってしまっていた歯です。
X-rays

矯正治療で歯を引っ張り出しました。途中まで、仮歯を使っていました。
impacted


埋伏歯を引っ張る時には、試行錯誤で治療してきましたが、さらに引き出しが増えたらいいと思い、受講してきました。

講師の先生の症例をいくつか拝見して、治療プランの立て方が私とは違うなー、こんなやり方をされる先生もいらっしゃるんだなーと参考になりました。

ただ、受講されていた先生方は矯正をメインでされていない先生がほとんどでしたので、今更タイポドントかーと実習はちょっと物足りなさを感じました。

タイポドントとは、矯正の練習のための模型で、歯がワックスの中に埋め込んであって、お湯でワックスを軟化させて、矯正の効果を体験するものです。



収穫としては、複雑にワイヤーを曲げたりするのではなくて、通常通り、ブラケットをつけて、ステンレスワイヤーの10倍も弾力性のあるニッケルチタンのワイヤーで根気よく動くのを待つので十分という事がわかったことで、今やっていることに確信を持てたのは良かったなと思いました。

他の収穫は、講習会にいらっしゃっていた、女性歯科医師の先生と、仕事や家庭の両立スタイルについて話をしたりして、自分の境遇が本当に恵まれていて、ありがたいなと改めて思えたことです。
昨日も、夫が春休み中の子供たちを、義母たちと動物園に連れていってくれて、私が勉強するのを助けてくれました。勉強したいなと思う時に行かせてもらえるのは、本当に感謝です。



おまけの話ですが、昨日電車のモニターで、タンポポの英語dandelionは、フランス語の、dent de lionライオンの歯(牙)が由来だと書いてあるのを見ました。タンポポの葉っぱが牙に見えるからだそうです。

てことはタンポポというのは、花のことを指すのではなくて、葉っぱなのか??花だけだったら、ただのlionなのか??とかしょうもないことを考えていました。

それにしても、モニターに「歯」という文字が現れた瞬間にパッと目がいって、「何だ、タンポポの話かー」と思ってしまった自分が何だか笑えました。

筒井塾終了

  • 2016.12.12 Monday
  • 16:09
昨日、5日間のセミナーだった筒井塾が終了しました。



照子先生と息子さんの武男先生と一緒に写真を撮っていただきました。

先日71歳になられたばかりとおっしゃってましたが、筒井先生の40年以上に及ぶ臨床経験を凝縮してお教えいただきました。おかげで、目から鱗が落ちて、見えていなかったものが、見えるようになってきて、さらに確信をもって診療できるようになってきました。

筒井先生のストイックなまでに真実を突き止めようとする真摯な姿、それを後世に伝えようとするバイタリティ溢れる姿など、講義の内容とも併せて、とっても勉強になりましたし、考えさせられました。

筒井先生は私に、「先生はまだ若いから、いいですよ。自分はわからなくて、苦労して苦労して見つけたことを、先生たちはこうやって教えてもらえるんだから、本当に恵まれてますよ。」とおっしゃってました。

その通りです。私はなんて恵まれてるんだろうと思います。

学生の時に生理学の教授から教えていただいた、咬合治療の魅力に惹かれ(国家試験に出ないから、国試が終わってからじゃないと教えてやらんと言われて、しばらく待ちましたが)咬合がゆがむと頭蓋骨がどれだけゆがむのかを証明する猿の動物実験のお手伝いをさせていただきました。

その教授の紹介で、埼玉で、整体をしてから理想的な咬み合わせを取ったり、レントゲン像から第2頸椎の歯突起という位置で咬合平面を決める治療を学びました。ここで咬み合わせが全身に影響を及ぼすことを知りました。
しかし、治療方法は術者の勘によるところが大きく、複雑で、歯の神経を取るくらいまで削ったり、侵襲が大きく、納得いくものではなかったので、もっと何かないだろうかと思っていました。

ちょうど同時期に父と一緒に出た講習会で、ニューロマスキュラー治療に出会い、これだ!と確信できました。道具もすぐに揃えてもらい、治療させていただける患者さんもいらして、たくさんの経験をさせていただきました。

ただ、その病的な状態になってしまった原因へのアプローチには、まだ「もや」がかかった状態だった時に、筒井先生の本に出合いました。
今回のセミナーでは、原因へアプローチし、治療後の安定を図るための歯の形態についても詳しく教えていただきました。これでさらに迷うことが少なくなると思います。

まだ臨床10年の私ですが、濃密な時間を過ごさせてもらっているおかげで、普通の倍以上の経験を積まさせてもらっているだろうと自負しています。

最近学んだスイング理論にしても、筒井式にしても、ニューロマスキュラー治療とは治療の仕方は違いますが、病態の表現が色々あって、顎関節症を理解するのに、とても役に立ちます。真実は1つだけど、違った尺度で見ているんだなと思います。富士山をあちこちの角度から見ているみたいな気分です。

学ぶって楽しいし、とっても大事ですね!これからも先人から学び続けたいと思います。

そして、忘れてはならないのは、それを支えてくれる、家族とスタッフへの感謝。

私が留守の時に子供たちも我慢してくれてるし、子供たちを見てくれている家族には、本当に感謝です。
また、今回のセミナーはスタッフの同伴ができたので、休みを返上して、ついてきてくださった衛生士チーフ、技工士さんに感謝です。

先月末、私が就職記念日だったので、たくさんのスタッフがウィークリーレポートに、私に温かいコメントを書いてくれました。読んでいてウルウルくるくらい、とってもうれしかったです。
患者さんに、ちょっとうるさいくらいに態癖の話をしている私ですが、いつも温かくサポートしてくれていますし、私が情熱をもってやっていることを理解しようとしてくれています。患者さんに寄り添って、最善のことをして差し上げたいという私の気持ちを盛り立ててくれています。
素敵なスタッフに恵まれて、私はなんてラッキーなんでしょう!

そして、私は経営者の娘ですが、今は経営には一切関わらずに(見たことがないほど0がたくさん並んだ借金の借用書?にはサインしましたが笑)、歯科診療だけに集中できる環境にしてもらっています。これも、すごーくありがたいことです。

そして、患者様。私は若輩者ながら、信頼して治療を受けてくださっているのを感じます。患者様と個人的なことをお話しできることも私はとても楽しんでいますし、私を成長させてくださるのは、患者様です。

みなさん、とってもとっても感謝してます!!ありがとうございます!!

あ、もう一つ。今日のブログが今年最後の更新になるのかもしれませんので。
1月2日のフジテレビ夜10時、「国民的金持ち?」という番組をご覧になっていただけましたら嬉しいです!

良いお年を〜来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

筒井塾「力をよむ」ー1日目

  • 2016.09.12 Monday
  • 12:46
昨日は9月から12月にかけて、名古屋で開催される筒井塾咬合セミナー5日間の第1回目に出席してきました。

筒井先生がどんな風に(料金も併せて)診療していらっしゃるのかや、先生の本で読ませていただいて、知っていた内容をまた詳しくお聞きすることもできました。

筒井先生から学ばせていただくことは多く、楽しいものでしたが、同時に、コメットやり方が間違ってない、というか、何歩か、先を行っていると感じる点もありました。もちろん、さらに改善のヒントをいただきましたので、レベルアップしていこうと、一緒に出席してくださった、衛生士のチーフとも話し合いができました。

筒井先生は70歳を過ぎていらっしゃいますが、毎日診療する傍ら、本を執筆され、講習会や講演会で、全国を飛び回っていらっしゃいます。冠動脈が詰まってるから、痩せろと医者に言われるけど、運動する暇もない、とおっしゃってました。

どこからそんなバイタリティが出るのかとお尋ねしたら、自分が患者さんと一緒に、何十年と苦しんで、やっと理解できるようになった分を、きちんと後進に伝えて歯科界のレベルを上げることは自分の使命じゃないかと思っているとおっしゃってました。

そんな筒井先生から、同じ女性歯科医師、一人の人間としても学ばせていただくことが多かったです。また来月も楽しみです。
先生の著書にサインもして頂けました〜


さて、今回学んできたことをサンプルを使って、ご説明したいと思います。

sample

この写真はネットにあったものを張り付けてます。もちろん同じ芸能人の方です。
たぶん、顔形の加工はないんじゃないかなーと思うものを選んできました。
さて、「力をよむ」という目で見てみると、何に気が付くでしょうか?

Q:右の口の端(口角)と、右目までの距離、左の口の端(口角)と、左目までの距離は、どちらが短いですか??

  右ですね。(ここで使う左右は、ご本人の、という意味です。画面での左右ではありません)

Q:左右どちらの方が、ほうれい線が深いですか?

  歯を治して改善されましたが、最初の2枚は右ですね。

Q:頬の輪郭のラインはどちらがシャープで、どちらががっしりしてますか?

  左がシャープで、右ががっしりしてます。

この方の写真を検索していると、お顔の左から撮らせているものが多いなと感じました。

Q:上の歯の真ん中はお顔(鼻)のラインに対して真ん中でしょうか?

  右にずれてますね。

この左右の非対称はなぜ起こるのでしょうか?
・左を下にして寝るか、左の頬杖の癖があったようです。
・食事は右咬みでしょうね。

色々お直しをされている方のようにお見受けしますが、それでも、この方の癖はわかりますし、その癖によって、変わってしまった咬み合わせや、歯並びは、しわやたるみを作ってしまい、老化顔と関係してきます。

老化顔になりたくなければ、あるいは、老化顔を治すのは、咬み合わせを変えるべきだという事を知らない方が多いと思います。

左右非対称の目の下や頬のたるみ、ほうれい線やマリオネットラインを見つけて、化粧品やエステ、美容整形で外からのアプローチをしても、しわを作るもとになった、皮膚の下の筋肉と骨にアプローチしないとすぐに戻りますよね。
そのアプローチは、「歯」ならできるんです!

とりあえず、左右どちらかに寄った癖を直すのが第一歩ですね。
自分の写真をまじまじと見て、自分が気が付いていない、癖を発見してください。

6月19日セミナー

  • 2016.06.22 Wednesday
  • 15:16
先週の日曜日は福岡であった、ニューロマスキュラー治療の学会ICCMOのセミナーに出席してきました。

今回はニューロマスキュラーとはやや分野の違う「態癖」の本をお書きになっている筒井照子先生のグループで講師をされている木下俊克先生のご講演も拝聴することができました。

さっそく、興味深かった症例をご紹介したいと思います。
(写真は、射影されているスライドを撮影したものなので、お見苦しいのをお許しください。)

12歳の女の子。前歯が邪魔で、奥歯がかみ合わないとお越しになったそうです。
2週間前までは咬めていたのにということ。どういうことだとお口を見てみると、
1

確かに。真ん中から2番目の歯だけ当たっていて、奥歯が咬みあわない。
安易に対処しようとすると、
「じゃあ、当たっているところの歯を削りましょう」となります。

残念ながら、歯科界では、原因を考えずに、対症療法をしてしまう傾向があります。それも選択肢の一つだとは思いますが。

でも、急に咬めなくなったのには理由があるはず、何でだろう?と考えて、それを患者さんにお伝えするのが正しいやり方だと私は思います。原因は明らかに見えるものではないので、簡単ではないし、それを患者さんに説明しても、治療費にはなりませんけどね苦笑

木下先生は、患者さんの唇が黒ずんでいることに気が付かれました。
2

この悪い癖を直すようにとだけ、患者さんに指導して、歯には全く触れませんでした。

2週間後変化が見られました。写真はわかりやすいように初診時のと、2週間後のを並べてあります。
3

4

奥歯が咬みましたね!
やや歯列が広がっていることにも気が付きます。自己治癒力が発揮されたという表現でいいでしょうか。

この状態がベストな咬み合わせとはとても言えませんが、もし最初に削って、原因をそのままにしておいたら、
「また当たってきた→もっと削る」の繰り返しで、
最悪、「歯の神経を取って被せましょう」までなっちゃっていたかもしれません。

歯医者にとっては、その方が経営的には潤います。
それをするのは100%間違っていると言いきれませんが、私の目指しているところではありません。
私は「自分にしてほしいように患者さんにもする」を選択したいと思います。

患者さんとよくコミュニケーションを取って、お一人お一人の背景を理解して、根本原因にアプローチするのが真の医療人の務めじゃないかなと、改めて感じました。
それが、コメットの目指す、「ラグジュアリーサービス」だと私は思っています。

根本原因というのは、栄養状態、精神バランス(これは栄養にかなり影響されるようです)、生活習慣など、隠れたところにあって、それぞれが組み合わさってあっているのが多いと思います。
それが読めるように、スタッフと一緒に、さらに精進していきたいです。
この内容は今日の勉強会で、スタッフとシェアします。

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