第15回国際顎頭蓋機能学会日本部会

  • 2017.11.27 Monday
  • 12:03
昨日は福岡で開催された「第15回国際顎頭蓋機能学会日本部会 〜日常臨床における筋肉位の探求〜」に出席し、矯正分野での口演もさせていただきました。

発表
シンポジウム

よくわからないかもしれませんが、右から2番目が私です。。矯正分野での発表者が一堂に会して、質疑応答をしています。

この国際顎頭蓋機能学会というのは、ニューロマスキュラーのコンセプトで診療をしている歯科関係者の学会です。

ニューロマスキュラーとは、簡単に言えば、顎の筋肉が、一番最適な動きができるような、顎の位置で咬み合わせを作ることをコンセプトにしているやり方です。それには、TENSといって、低周波の電気刺激を咀嚼筋群に与える装置と、K7という下顎運動や筋電図を計測できる機械を使うのが基本です。

日帰りだったので、時間に追われてばかりで、あまりゆっくりできなかったですが、志を同じくしている先生方の発表を拝見したり、近況を報告し合うのは、楽しく、刺激になりましたし、さらに自分の診療の精度をあげていきたいと思いを新たにすることができました。

私の口演では、ニューロマスキュラー治療をしなくてはいけないような症状が出てしまう、根本原因にアプローチすることの重要性を強調してお話ししました。

以下が抜粋です。用語が専門家向けなので、ところどころ解説を入れますが、分かりにくかったらごめんなさい。。。


根本原因として考えられるのは、まず、悪習癖(態癖)です。これにはTCH(Tooth Contact Habit、上下の歯がいつも接触している状態)があり、噛みしめてしまう背景には心因的なものもあると思います。

また、口呼吸、口唇や頬を巻き込む癖、正しくない舌癖、逆嚥下、うつぶせ寝、頬杖などもあります。

さらに、咬合高径が低くなる(本来あるべき咬み合わせより、顎を余計に閉じなくてはいけない状態。究極の例が歯が1本もない状態)要素としては、歯冠崩壊、著しい咬耗、欠損歯、高度歯周病などがあります。
これらの背景には、清掃不良と栄養不足があると考えられます。

他に、不良補綴物(ふさわしくない被せ物など)などの医原性のものがあると思います。他院でインプラント治療をしてから顎の調子が悪いとお越しになる方のインプラント補綴は、かなり低く作ってあることが多々あります。閉口筋群の過度な収縮が生じて、それが続くことにより、開口障害になってしまった症例も見受けます。

態癖がニューロマスキュラーポジションからの逸脱になる流れとしては、

例えば、口呼吸により、頬筋の過緊張が生じて、上顎のアーチが狭窄します、そうすると、下顎は後退した位置に押し込められてしまいます。

あるいは、低位舌(舌が上顎についていない状態)により、いつも上下の臼歯部間(奥歯の間)に舌が介在することで、臼歯部の圧下(奥歯の沈み込み)が生じると、垂直的顎間距離の減少から過蓋咬合(深い咬み合わせ)につながります。

小児期から、これらの原因を取り除くことで、綺麗な歯並びを作り、よりかっこいい、可愛いお顔へ成長し、気道の改善もされるので、しいては肉体的にも、精神的にも健康増進につながると思われます。

無意識下の態癖の除去には筋機能矯正装置(当院ではマイオブレイスという装置がそれに当たります)が有用です。

myobrace-cross


発表してきた症例のひとつです。
左上の前歯と左下の前歯(画面では右です)が受け口になってしまっているお子さんでした。上下の歯の真ん中がかなりずれていましたが、マイオブレイスを6か月使用してもらうことで、受け口の咬み合わせが治り、上下の歯の真ん中もだいぶ近くなりました。



正しい舌のポジションがどこなのかということだけでも、知らない方はたくさんいらっしゃいます。
この知識が広く浸透してくれたらと思いながら、日々診療しています。

食欲の秋

  • 2017.11.11 Saturday
  • 10:14
美味しいものがたくさんの秋ですね!
私の食卓は、贅沢なことに、ほぼ毎日一流シェフにサポートしてただいています。本当にありがたいです。
栗ご飯とか、松茸ご飯とか、さんまとか旬のおいしいものも食べさせていただき、毎日幸せを噛みしめてます。

このサラダの上にのっている、白っぽい物は、いただきものの、「フェイジョア」というフルーツです。初めていただきました。ネットの説明によると、「パインとバナナ、イチゴなどをミックスした、まるで外国のガムのような複雑な味がします」とのことです。確かに、甘くて、酸っぱくて、芳醇で、一言では説明できないおいしさがありました。新しいものってワクワクしますね!

ところで、私は仕事休みの木曜日だけは、子供たちと一緒にクッキングを楽しんでいます。

2人共、作るの大好き!ハンバーグ、カレー、ミートパイ、ピザ、炒飯、卵焼きのような食事や、クッキー、カップケーキ、みたらしだんご、ドーナツ・・・とデザートも子供のリクエストで、色々作っています。
何作ろうか〜?と相談するところから、楽しいですね。



この前の木曜日はピラフを作りました。玉ねぎ対策にサングラスをかけてます。娘は横からつまみ食いしまくり。


こんな感じに、子供たちと料理をしてるんですよーと下呂からお越しいただいている患者様にお話したら,
次にお越しになった時、ご自分で大切に育てられた、さつま芋をお分けくださいました。うれしい〜

さっそく子供と一緒にスィートポテトを作りました。
一番大きい安納芋は700gを超す大物で、切るとお花のように綺麗でした〜



手で成形できる予定だったんですが、柔らかくなりすぎてしまったので、カップに入れて焼きました。とっても甘みの強い、美味しいお芋でした。ありがとうございます!


それから、ご実家が柿畑をお持ちのスタッフのSさんが、たくさん柿をお分けくださいました。旬で美味しいんですよね〜ありがとう!Sさん!



そして、産休に入られるTさんが、養老軒のふるーつ大福を持ってきてくださいました。大喜びで子供たちも食べさせていただきました。娘はえらいことになっちゃいましたが。Tさん、元気な赤ちゃん生んで、また戻ってきてくださいね!ありがとう!

ニューロマスキュラー・スポーツガードの効果

  • 2017.10.27 Friday
  • 11:40
前回のブログで、ニューロマスキュラーポジション、つまり顎の「最適な」ポジションで作ったマウスガード(チャン先生のアメリカやカナダのグループはAgilityGuardという商品名で取り扱ってます)を使っている選手の声を紹介しました。

YoutubeにもAgilityGuardの動画がいくつかアップされています。噛み合わせの取り方などの雰囲気を分かっていただけると思います。良ければ、こちらをご覧になってください。


動画をご覧いただくと、ニューロマスキュラーポジションで咬み合わせると、瞬時に可動域が増えたり、筋力が増したりしているのがお分かりいただけるかと思います。この動画の後半で出てくる、選手のパフォーマンステストをしている、ゴツいおじさまは、John Schaefferという、トップアスリートを何人も育てているトレーナーです。科学的根拠に基づいてトレーニングを組んでいらっしゃる方です。

当院のスタッフで、矯正治療を始めることになったKさんにニューロマスキュラー検査をして、顎の位置を最適化する「オーソシス」と呼んでいるマウスピースを入れてもらいました。先程の動画のように、入れる前と、入れてからの比較の記録に協力してもらいました。

まず、握力検査。
オーソシスを入れる前→オーソシスを入れた状態
右手29.1Kg→30.5Kg(差1.4Kg)
左手27.3Kg→28.3Kg(差1.0Kg)

前屈
前屈

回旋運動
回旋


Kさん本人は正直、「そんな変わんないでしょー」って思っていたそうで、回旋運動で、最初に手を回せたところまで置いた目印を、オーソシスが入った状態では、軽々と超えてしまったので、本人が「怖っ!」と言ってました。「さっきと同じようにやっただけなのにー!何これー!」と言うので笑ってしまいました。オカルトがかってるように感じたんですかね?
前屈も、本人は「変わらなかったでしょ?」と言うので、写真を見せて、より柔軟性が増してるよと答えたら「え〜本当だー」という反応。
握力も女性の平均は28〜29Kgだそうなので、1.4kg増やせたってすごいことだと思います。

特別頑張った感がないのに、体に違いが出てくるって咬み合わせってすごい潜在能力を持ってますよね。
特別に病気がない人でも、効果が発揮されるのは、ニューロマスキュラーコンセプトが確かに真実である証拠だと思います。
当院の他の患者さんにも、オーソシスを入れて、ゴルフコンペで優勝しちゃった〜!と大喜びされている女性の患者さんがいらっしゃいました。オーソシスで握力が増えたり、より腰が回せたりするのを見ると、オーソシスの効果があったと言えると思います。

これはチャン先生の講習会で見せていただいたスライドです。同じ日の頭蓋正面からのレントゲン写真で、左がオーソシスを入れる前、右が入れた時です。

頸椎

オーソシスを入れただけで、頸椎の並びが変わって、より真っすぐになったのがお分かりいただけますよね?
顎の位置が筋肉のバランスを変え、骨の並びも変えてしまうのです。すごくないですか?!

コンマ何秒の差、コンマ何センチの差が、競技の順位を変えるようなトップアスリートの世界では、ニューロマスキュラー・スポーツガードはきっと大きな助けになる事と思います。

また、今現在のパフォーマンスの質を低下させないで、選手生命を長く維持していくためにも、このスポーツガードは役に立つはずです。

スポーツを長く行っている選手のなかには、特に怪我をしたわけではないのに、非常に歯がすり減っていたり、歯を支えている骨が溶けてしまっていることや、奥歯がなくなってしまっていることがあります。これは、スポーツ時の強い噛みしめが原因でしょう。

運動時に噛みしめることは、パフォーマンスの発揮や安全性の向上に役立つのですが、歯がすり減ったり、なくなってしまうことで、噛みしめが十分にできなくなると、頸、背中、四肢の筋力を低下させてしまいます。スポーツガードをつけることで、健全な歯、歯列を維持することができ、それが、怪我の予防や、怪我の重症度を軽減することにつながり、ひいては、運動機能の維持、選手生命を守るうえで重要だと言えるでしょう。

真剣にスポーツをされてる方、顎の調子が悪い方、ぜひご相談ください。
次のレベルの新しい世界が待っているかもしれません。

ニューロマスキュラーの講習会

  • 2017.09.27 Wednesday
  • 18:02
9月23、24日は、東京であった、アメリカのラスベガスから来日してくださった、チャン先生の講習会「最新の生理学的咬合を理解する〜経験による咬合から根拠に基づいた咬合へ〜」に出席してきました。

10年前、歯科大を卒業してすぐに院長とチャン先生の講習を受けて、あっという間に月日が経ちました。
来日するたびに、たくさんの刺激をくださいます。
今回は懇親会で、隣に座らせていただき、チャン先生の生い立ち、奥様とのなれそめ、ニューロマスキュラーとの出会いと発展にいたるまでを色々詳しく教えてくださって、とっても楽しい時間を過ごせました。先生の真面目で、楽しく、真摯な人柄に触れることができて、大いに笑い、考えさせられました。

また、同じく、日本でニューロマスキュラー治療をする他の歯科医師の先生方ともお互いに刺激しあえる、大変、有意義な講習会でした。

29.9.24

アメリカでのニューロマスキュラーの歴史は45年ほど。
ニューロマスキュラー治療するのに欠かせない、低周波治療器のマイオモニタ−と下顎運動測定器(現在はK7)をバーナード・ジャンケルソン先生がマイオトロニクス社と開発したのが起こりです。
日本の先進的な歯科医の先生方が、28年ほど前にバーナード先生の息子のロバート先生を日本で講演して頂けるようにお招きして、日本でもニューロマスキュラーコンセプトが知られるようになりました。

真実な理論と、確かな効果があっても、新しい考えというのは、すぐに受け入れてもらえるものではありません。

例えば、オールオン4というインプラントのやり方。
全く歯のない人に、骨の残りやすい前歯部の骨に斜めにインプラントを4本埋入して、全顎補綴するもので、総入れ歯しかなかったことに比べると、快適な、画期的な治療です。今は世界中でこの治療がなされていますし、もちろん当院でも患者さんに大変喜んでいただいています。また、以前は一社のみだったのが、多くのインプラントメーカーがこのやり方に対応できる種類のインプラントを販売しています。

それでも、このやり方を開発したポルトガルのポール・マロ先生は、始め、インプラントを斜めに入れるなんて、非倫理的な治療をしている!と、非難されて、なんと、歯科医師免許をはく奪されたのです。マロ先生は仕方なく、国外で治療を続け、成果をあげて、国内でも認められるようになり、戻ってくることができました。

激しいですよねぇー

医学の進歩というのは、そんなものです。今の常識は、以前の非常識です。逆に以前の常識が、今の非常識だったりすることはいくらでもあります。

時々、ニューロマスキュラーがそんなにいい治療なら、歯科医師のみんながやってるはずだと言われることがあります。
すぐに浸透しないのには、以前の考えから頭を切り替えるのが大変だということもあるかもしれませんが、ニューロマスキュラー治療の良さはわかっても、治療に必要な機器が大変高くて(高級車の値段です)導入できないというのが7割くらいの理由のようです。
私のように卒後すぐに、この高額で、噛み合わせ治療を客観的にビジュアル化できる唯一の機械を扱わさせてもらえる歯科医師なんてそうそういません。本当に恵まれていて、感謝感謝です。


アメリカでニューロマスキュラーコンセプトが受け入れらる過程でもいわゆる、政治的な、妬みも絡んだ話がたくさんあります。今では、ニューロマスキュラー治療に欠かせないマイオモニタとK7はアメリカ歯科医師会とFDA(アメリカ食品医薬局)にも顎関節治療に効果があるとお墨付きをもらっています。それで、患者さんにも、ニューロマスキュラー治療と言うのは良いものだと広く知られるようになってきているのですが、今度は、ジャンケルソン先生のやり方から離れているのにもかかわらず、ニューロマスキュラーの名前を使って治療する「なんちゃってニューロマスキュラー」な歯科医も出てきているようです。


アメリカでニューロマスキュラーが広く知られるようになったひとつに、ニューロマスキュラー治療で作ったマウスピース(アギリティーガードという商標でチャン先生のグループが作成しています)を一流のスポーツ選手(オリンピック選手など)が装着して、成果をあげていることです。論文などでは、このマウスピースは筋力や瞬発力を1割アップさせると言われています。

マウスガードにはパフォーマンスの改善には効果がないとか、非装着と比較して有意差がないという論文も見受けられますが、いつも咬んでいる位置から模型上で数ミリ高くしただけの「最適でない」マウスガードなら、かえって力が出なくなっても不思議ではありません。


ニューロマスキュラーのマウスガードと普通のマウスガードとの違いは、顎の位置です。

下顎と言うのは、頭蓋骨に、靭帯と筋肉でぶら下がっているものなので、6次元的に動きます。まず、上下、前後、左右、さらに、飛行機の用語になるのですが、ピッチ(飛行機の尖端が下か上に向かう状態)、ヨウ(飛行機の尖端が左右に振る状態)ロール(飛行機の羽が左右に傾く状態)です。


個人個人に筋肉、神経的に一番安定した、生理的な下顎の位置というのが存在します。それをコンピューターで下顎の運動をモニタリングしながら、低周波治療器を使って三叉神経と顔面神経に刺激を与えて、咀嚼筋群に不随意の等長性の運動を起こさせて、その個々の「最適な」下顎の位置を見つけ、その位置でマウスピースを作ると言うのが、ニューロマスキュラーコンセプトです。

1つ選手の声を紹介します。
Dotsie Bauschという2102年ロンドンオリンピック自転車チームパシュートの銀メダリストがアギリティーガードを使っている感想を2012年のオリンピック前にこう言っています↓(原文はこちら

AgilityGuardは私の秘密兵器です。これまで口や顎の問題は何もなかったので、AGがパフォーマンスを向上させるか疑わしく思っていました。コーチは必要だと確信していたので、コーチを信じることにしました。今6週間AGを定期的に装着して、(ウェイトトレーニングとインターバルセッションのバイクの両方で)その結果に魅了されています。まず、一つ目に、バランスと重心の感覚がはるかに改善されていることに気付きました。これはもともと苦労していたことではありませんでしたが、今は自転車やペダルに自分が"植え付けられた"ように感じ、自分の腰の重さが1000ポンド(約450Kg)もあって、何ものも自分を中心からずらすことができないかのように感じます。それくらい安定しています。二つ目に、自分のトレーニングについて、以前とは違う冷静さを感じます。AGが口の中にあると、スムーズでコントロールされ、落ち着いた自信を持っています。精神を集中させることができ、行き詰まったり、パニックになったりしません。 AGの装着前は、最後の数回のリフト、または最後のインターバルに入るとき、ストレスと不安を感じ、セットを最後までやりきれないかもしれない、もしかしたら、少しもできないかもしれないと心配になりました。今ではAGがあるので、1日のトレーニングを終えた後でも、いつもでも、もう一つ余分にインターバルやセットができるような気がします。これはすごい。私はAGの大ファンで、AGなしでパフォーマンスはしません。オリンピックに持って行って、他の多くのスポーツ選手に勧めるのが待ち遠しいです。ありがとうAG!


日本でも、ニューロマスキュラーが広く浸透してくれる日が待ち遠しいですし、私が何か果たせる役割がないだろうかと、スポーツ界の方々とコンタクトをとっている最中です。きっと、いいお知らせができる日が来ると信じています!

歯周病に勝つ

  • 2017.09.16 Saturday
  • 15:26
歯周病は簡単に言ってしまえば、

細菌の毒素と、歯を揺さぶる力(咬むこと、歯ぎしりすること)VS 歯肉と骨の抵抗力

だと思います。
歯医者では、細菌の毒素を減らすお手伝い(クリーニング)や、歯を補強したり、まっすぐに並べることなどで、揺さぶる力に対抗するようにアシストをさせていただきます。

もちろん、毎日のケアや、食いしばらないように気を付けるなど、ご本人の自己管理もとても重要です。

そして、歯肉と骨の抵抗力の増強はご本人にしかできないことです。


歯肉と骨って何からできてるでしょうか?


歯肉の約半分はコラーゲンです。儀織灰蕁璽殴鵑80%ほどを占めます。
骨の体積の43%は有機成分で、そのうちの約90%はやはり儀織灰蕁璽殴鵑任后

この儀織灰蕁璽殴鵑鮑遒辰討い襯▲潺了世裡格の1はグリシン、プロリンが25%、グルタミン酸10%・・・と続きます。

コラーゲンができるまでには、様々な過程があります。
1、まず、コラーゲン合成細胞の中で、決められた順にアミノ酸が並べられていきます。当然、材料となるアミノ酸が必要です。 
  この時、一つでも足りないアミノ酸があれば、コラーゲン作りはそこでストップしてしまいます。
2、並べられたアミノ酸中の、プロリンやリシンは水酸化されます。この時に、鉄分、ビタミンCが必要です。
3、さらに、水酸化されたリシンに糖がくっつきます。ここで活躍する酵素にはマンガンが必要です。
4、アミノ酸の鎖3本がらせん構造を作り、細胞外に出されて、、、と続きます。

コラーゲンができるためには、色々な種類のアミノ酸、鉄分、ビタミンC、マンガンなどが必要なんですね。

アミノ酸について
20種類あります。体内で合成できないので、食物から摂取しないといけない9種類の「必須アミノ酸」と、体内で合成できる11種類の「非必須アミノ酸」があります。

非必須アミノ酸は、ほかのアミノ酸や脂肪、糖などを使って体内で合成されますが、合成できる量は年齢とともに減少しますし、やはり外部からの摂取が必要です。


アミノ酸(たんぱく質)不足で引き起こされるのは、

骨、歯、筋肉が弱く、もろくなる
細菌・ウイルスに感染しやすくなる
皮膚の美しさ、髪のしなやかさがなくなる
内臓が衰え、弱くなる
血管がもろくなる(高血圧、脳卒中につながるおそれ)
貧血になる
代謝が悪くなる
身体の調節がきかなくなる

などです。

そんなに歯磨きが下手でないのに、歯周病が進んでいる方の中には、年齢の割に老けてるかな?とか、筋肉量少なそうだなーと思う方もいらっしゃいます。そんな方に食生活をお聞きすると、たいてい野菜中心。

「たんぱく質、特に、赤身肉もしっかり食べてください。」と私が言うと、意外な顔をされることが多いです。
肉は悪で、ヘルシーじゃない食べ物だと思われがちでしょうか?

ヘルシーってカロリーが低くて、栄養素もスカスカなもの、じゃないですよね。


たんぱく質を自分の骨と肉にするには、取るたんぱく質の量も質も大切です。

まず、どのくらいの量をとるのが理想的かというと、成人で1日当たり体重1kgにつき0.75〜1.5g程度と言われています。
50Kgの人なら、だいたい50gくらいですね。

50gのたんぱく質を取るには何をどのくらい食べる必要があるのでしょうか?

マグロの刺身なら200g(厚めの刺身12切れくらい)
豚肉なら200g
全卵なら24個
納豆なら7と半パック
木綿豆腐なら2と半丁
パルメザンチーズなら115g

魚と肉はまだいいとして、他はあり得ない量ですよね〜

質という観点では、それぞれのアミノ酸組成は全部違うので、同じものを取り続けると、不足するアミノ酸が出てきてしまいますし、腸が消化吸収しきれなくて、その食べ物を敵だと思って、遅延型アレルギーを作ってしまうこともあります。

同じ量のたんぱく質を食べても、種類や調理の仕方で身体に吸収される量は違うようです。
また、消化吸収するための、酵素には微量元素などの助けも必要です。

たんぱく質を体に取り入れる工程だけでも、とても複雑です。

という事で、結論。

たんぱく質を豊富に含む食品を、自分の手のひらほどの量で、毎食違う種類で、美味しく摂取すること。

特に高齢者は、若い人よりも多くのたんぱく質を取ることが推奨されています。
たんぱく質の形のまま食べても、消化吸収力が落ちていると、胃腸が受け付けれない方もいらっしゃいます。
その場合は、アミノ酸の形になっているサプリメントなどの方が向いているでしょう。

ところで、ある歯周病の進んでいる患者さんに、たんぱく質やアミノ酸を意識して取っていらっしゃいますか?と聞いたところ、
「黒酢」と答えが返ってきました。

確かに黒酢はアミノ酸が豊富だって宣伝してますよねー

ところで、黒酢サプリメントでどのくらいのアミノ酸が取れるんでしょう?

歯肉や骨に欠かせないコラーゲンを作る必須アミノ酸の1つ、リシン(リジン)を例に、考えてみましょう。

WHOによる必須アミノ酸の推奨摂取量(成人向け体重1kg/1日)というのがあります。

リシンの1日推奨摂取量は体重1kg辺り30mgです。 つまり、体重が50kgなら、1500mg必要です。
黒酢のサプリメントをあれこれネットで調べてみましたが、1日分の目安量(2粒とか)で取れるのが、だいたい20mg前後。
体重1Kg分の必要量も取れないわけで。

ちなみに、全卵1個のリシン含有量は450mgほど。
卵を一かけら食べたら、黒酢サプリメントと同じほどのリシンが取れるわけですよねー
逆に、全卵1個分のリシンを黒酢サプリメントで取ろうと思ったら、22日分ほど飲まなくてはいけません。

それって効率いいことになるのかな〜?費用対効果はどうなんでしょうか? 

サプリは効率化のためのものです。誰々がこんな風に良くなったと言ってるとか、飲んでる人がきれいだとか、飲み始めたら褒められたとか、とても魅力的な宣伝なんですが、自分に必要な栄養素の量と、そのサプリで本当に取れている量をしっかり分析把握して、賢くやりたいですね。

どの栄養素がどれだけの量入っていて、1日辺りに摂取できる栄養素の量がどれだけかも、しっかり表示していないサプリなんて、私には信用できません。「100g辺りどれだけの栄養素含有」しか表示してないのは、1日量を自分で計算しなくちゃいけないじゃないですか。不親切だわーと思います。

それから、○○エキス配合!とかしか書いてなくて、微々たる量しか入ってなくても書ける表示って怪しいなーと疑いの目で見ています。

日本のサプリメントにもアメリカのようにきちんとした、厳しい基準を導入してほしいものだと思います。

ちなみに、私はオリゴスキャンを定期的にして、副院長にサプリを処方してもらっています。

私が取っているプロテインです↓ 信頼できるものだと思います。




正しい知識に基づいて、健康管理していきたいですね。

免疫力アップ

  • 2017.08.29 Tuesday
  • 10:17
今年の夏はそこまで暑くなくて、ありがたかったですが、日照時間が短いのも夏らしくなくて、残念な気がします。

厚着ををしなくていい夏、私大好きなんです。あっという間に終わってしまうのは残念なんですが。
だからこそ、あれもやりたい、これもやりたいってワクワクします。

ここ最近は、休みの日で、晴れていれば、金華山登り、レゴランド、プールと子供たちと思いっきり遊んできました。

この夏で、うちの子達は真っ黒になりました。だいぶ体力ついたなぁと感心します。4歳の娘は、体は小さいですが、金華山も8割がた自分の足で上ったし、プールも最初から最後まで楽しんでいました。

1日外でたっぷり遊んでも、次の日は気持ちよく起きれるなと感じます。

それには、日光浴が関係しているのではないかなと思っています。

 
患者さんの中には、体力が落ちてくる、つまり免疫力が落ちてくると、痛み出す歯や、腫れてしまう歯ぐきをお持ちな方もいらっしゃいます。

免疫力が落ちないようにしてくださいね、とアドバイスさせていただくのですが、具体的にどうしたらいいでしょうか?

やはり、人の身体は睡眠・栄養・運動の基本的要素で成り立ってると思います。
それに付け足して私がアドバイスしていることは、日光に当たる事です。

免疫力アップや、がん予防、抗加齢で注目されているのは、ビタミンDです。食事やサプリメントからとることもできますが、日光に当たれば、自分の皮膚で、作ることができます。日光なら無料!




少し前の記事になりますが、こんなのがあります。出典元:日本経済新聞

国立環境研究所と東京家政大の研究チームは29日、1日に必要な量のビタミンDを体内で作るのに適した日光浴の時間を推定したと発表した。12月の晴天の正午では、那覇市で8分、茨城県つくば市で22分、札幌市では76分の間、日光を浴びる必要があるとの結果になった。

 紫外線がシミやしわなどの原因になるとして日光を避ける風潮もあるが「冬の北日本では食べ物からビタミンDを取るだけでなく、日光浴が推奨される」と研究グループは説明している。

 ビタミンDが不足すると骨の生育に異常が生じ、頭蓋骨がへこむ頭蓋ろうや、くる病、骨粗しょう症などが起きる。

 ビタミンDは魚やキノコなどの食物から取れるほか、紫外線を浴びると皮膚の中にできる。最近は、乳幼児や妊婦、若い女性、寝たきりの高齢者を中心にビタミンDの不足が指摘されている。

 研究グループは、成人が健康な生活を送るのに1日に必要なビタミンDの量を5.5マイクロ(マイクロは100万分の1)グラムと想定。すべてのビタミンDを両手の甲や顔の日光浴だけで体内で作る場合の日照時間を試算した。

 紫外線が強い7月の晴天の正午では、札幌市が5分、つくば市が4分、那覇市は3分となり、各地で必要な日光浴の時間に差は少なかった



ここで、注目して頂きたいのは、「両手の甲と顔の日光浴」と書いてあるところ。おしゃれな方は、顔に何も塗らずに日光に当たるのは抵抗がある方も多いのではないでしょうか?

でも、ビタミンDを作る紫外線は、ガラスや日焼け止めで遮られてしまいます。日光の当たる面積が狭ければ、その分照射時間を増やさないといけません。

ちなみに、ビタミンDには2種類あって、動物性食品(魚肉、肝臓、鶏卵など)や、日光に当たった人の皮膚で作られるビタミンD3は、植物性食品(天日干しシイタケ、きのこ、海藻類など)に含まれるビタミンD2より2倍働きが強いとも言われています。

ちなみに、私は手の甲と足の甲は日焼け止めをほとんど塗ってません。ちょっと変な焼け方になるんですが。

冬は日照時間が短く、紫外線量も少ない上に、肌の露出度が減るので、ビタミンD合成はしにくいですね。

ビタミンD不足は、糖尿病、動脈硬化、免疫力低下、自閉症、うつ、花粉症に関連していると言われています。
寒くて日照時間が少ないところで、高血圧やうつ病がが多いのはこれが理由かもしれませんね。


高血圧の話が出たので、少し脱線。
世間では、高血圧対策に、塩分摂取量をコントロールするのが当たり前のように言われていますが、減塩しても血圧が下がるのは食塩感受性の人達だけだそうで、その数は成人の10〜30%とか、30〜40%程度と言われており、少なくとも半数以上の人々は減塩しても血圧低下の効果はないとのことです。ということは、誰でも彼でも減塩するように指導するのは意味なさそうですね。

やっぱり食事は、おいしい〜と思って食べるのが大事でしょうねー

健康には「ごきげんな気持ち」が大事。周りの人を笑顔にすることを考えて、ハッピーを共有しあいたいですね。


膝に落書きしてごきげんな息子です

お盆休み

  • 2017.08.18 Friday
  • 11:59
お盆休みを1週間いただきました。
私は家族で、海へ行ってきました。と言っても、ほとんどホテルのプールで過ごしていたのですが。
手足がふやけてボヨボヨになるまで、ずーっと入っていても、飽きない子供たちです。

のーんびり過ごして、リフレッシュできました。

さて、今日ご紹介するのは、20代の男性の矯正症例です。
矯正前は、かなり口元が出ていました。最大限に口元を下げるために、小臼歯の抜歯と、プレートを併用しました。
レントゲンで、横顔の違いを比べてください。
治療前です。
BO
治療後です。
OA

全く別人のようにカッコよくなりました!
移動量が多かったので、時間はかかってしまいましたが、ご本人も納得いくまでやりたいと良くご協力いただきました。
ありがとうございました!治療終了おめでとうございます!

WIOC

  • 2017.07.05 Wednesday
  • 13:06
昨日まで神戸で開催されていた、World Implant Orthodontic Conference(歯科矯正用アンカースクリューの世界会議)に出席してきました。


矯正用アンカースクリューというのは、歯の矯正の時に、骨に埋め込んで、絶対的な固定源となる、チタン製のネジやプレートのことです。歯を動かすには、理想的な方向へ、歯を引っ張る力が必要になりますが、動かないアンカースクリューがあると、思ったところへ歯を動かしやすくなります。

世界と名がつくだけあって、世界の各地からの出席者が多く、とっても国際色豊かな学会でした。発表もほぼ全て、英語でされていて、最先端の技術を持つ、世界中の超有名な矯正歯科医が参加してらして、非常にレベルが高く、刺激がいっぱいの、楽しい学会でした。私がプレートインプラントについて教えていただいた、この学会の会長で、世界的に有名な菅原先生の講演も聴くことができて、改めて、先生の素晴らしさを再認識しましたし、私が仙台へお邪魔した時には未発表だったベルギーの先生の新しい治療を取り入れて、発表されていたので、止まることを知らない先生はやっぱり尊敬できるなと思いました。

会場がいくつかあって、同時に講演がなされるので、聞きたいものを天秤にかけて、あちらこちら移動しながらだったので、忙しかったです。

わかりやすいパワーポイントが作ってあったり、こちらからの質問に対して丁寧に答えてくださる著名な先生が多く、とても爽やかな学会でした。

新しい技術について知ることができたので、また診療の幅を広げることができると思います。

またこういう学会に出て、いろいろ勉強してこれるのが楽しみです


おまけの話なのですが、昨日、5時ごろに学会が終わって、新幹線で名古屋まではスムーズに帰ってくることができたのですが、大雨の影響で、名古屋から岐阜までの在来線の電車が止まってしまい、名古屋で3時間ほど足止めされて、なかなか自宅までたどり着けませんでした。。。子供たちが寝る前に自宅に帰ってくる予定だったのに、電話で話をしただけになってしまいました。ようやっと電車に乗れても、満員で、スタッフにお土産に買ったお菓子の箱もつぶれてしまうようなぎゅうぎゅう状態。ばつ
貴重な体験ができました。
診療のお休みをいただいたり、スタック状態の時に経験者としてラインでアドバイスをくれたMさん、ママのいない家で子供の面倒を見てくれた主人、支えてくださった方々に感謝します。

6月

  • 2017.06.26 Monday
  • 09:56
梅雨の時期ですが、夏のような天気の方が多いですね。短いけれど、たっぷり遊べる夏はワクワクしますね!

最近、本当に嬉しい事は、コメットで矯正や、噛み合わせ治療をされた方のご紹介でお越しになった、ご家族や、ご友人を治療させていただくことが増えているなと実感できることです。
やはり本物の口コミですから、最初から、信頼してきてくださっているのが、とてもありがたく、誠心誠意、治療に当たらせていただきたいと、改めて思っています。

噛み合わせ治療には、今まで入っていた、被せものや土台(金属が多いです)を外して、新しい、良い咬み合わせの被せものに変えていく治療も含まれるのですが、このような治療は咬み位置を変える関係上、1本ずつやっていくというわけにはいきませんから、1回の治療が3時間くらいになることもあります。金属を外す時は、患者さんの表現を借りると「口の中で道路工事されてるみたい」です。痛みはなくても、水も飛んでくるし、振動も、音も大きいし、口も開けとかなくてはいけないし、相当なご負担だと思います。患者さんの皆さんが、とても頑張って通ってくださるので、感謝なことだなと思います。
できるだけ、手早く、快適に治療を受けていただけるよう、スタッフ共々精進して参ります。

話は変わって、6月はプライベートでイベントが多い月でした。
娘が4歳になったので、娘の大好きな、リトルマーメイドのアリエルに会わせてあげようと、名古屋で劇団四季を見てきました。演技や、歌も舞台装置もとっても楽しめました。
しっかりおしゃれさせてあげて、本人もウキウキ、ノリノリで、舞台鑑賞していました。
やっぱり女の子はこういうところ、男の子と違うな〜と思いました。将来2人で一緒に舞台鑑賞に行くようになったりするのかな?と楽しみになりました。
先日、Youtubeで「本物の」アリエルが見たいと言うからディズニーの映画を見たいのかと思いきや、劇団四季の映像のことで、とっても印象深かったようです。

ある患者さんから、「危ないから、子供の写真そのまま載せたらだめだよ」と心配していただいたので、これからは顔は隠して写真を載せることにします。今まで、わざとそうしてなかったのですが、実際にご心配くださる方がいらっしゃるのがわかり、ありがたく、御忠告通りにさせていただこうと思います。

それから、息子の運動会。張り切って踊っている姿がとっても可愛かったです。
今年は、日どりも都合よく、家族4人で参加することができて、とても幸せでした。

それから、もう一つ、嬉しかったこと。息子の絵が岐阜県青少年美術展で優秀賞をいただきました!


去年の運動会の玉入れを題材としたものです。本人は、描いた後に「変な絵になったなー美術展に応募すると聞いたけど、こんなの選ばれるわけないよな」と思ったとのこと。この年代は上手とか、下手とかじゃなくて、楽しく描けてるかが評価されるんでしょうねー

しかし、息子の描く絵はよく、歯がしっかり描いてあるから、歯医者の息子ゆえなのかなと顔がニヤけてしまいました。




5月

  • 2017.05.29 Monday
  • 11:05
30度越えも連日あって、もう夏を感じる暑さですね。

5月ももう終わりなのですが、ちょっと振り返ってみます。

GWは夫と子供と一緒にディズニーリゾートへ行ってきました。
楽しい、夢の国なんですけどね、ものすごーく混んでいて、並んでばっかりでした。
次は下の子の身長が、乗り物の制限に引っかからないくらいまで伸びたら行きたいかな。。。と思います。

グーフィーと記念撮影できました



それから、夫の同級生が愛知県で開業されたので、内覧会にお邪魔しました。開業する時には、やはり、あれこれ大変なようです。頼りになる家族やスタッフがいてくれるとありがたいですね。
お互いに楽しく頑張りたいです。

昨日は東京に講習会にも行ってきました。「歯科医師のための歯科英語」という講習でした。外国人の方が増えてきていらっしゃるので、よりスムーズに対応できるように研鑽をつみたいと思います。さっそく衛生士さんに使ってもらえるようなフォーマットを作りました。

スタッフが色々な新しい取り組みにも前向きな姿勢で頑張ってくれているのは本当に感謝です。どの患者さんにも、安心してかかっていただけるように、切磋琢磨していきたいと思います。

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